プレスリリース:隕石破片の付着力は破片の大きさに依らない
神戸大学大学院理学研究科博士後期課程(研究当時)の長足友哉さん(現東北大学日本学術振興会特別研究員PD)と中村昭子准教授(公募研究21H00044)は、小惑星由来とされる隕石破片の付着力が破片の大きさに依らないことを遠心法による測定で示しました。この結果は、小惑星粒子が、従来想定されていたよりも桁違いに弱い付着力を持ち、小惑星表面で動きやすいことを示唆します。隕石破片の付着力の理解は、原始惑星系円盤内の固体微粒子(ダスト)成長過程の手がかりとなることも期待されます。
本研究成果は、「Science Advances」に2023年3月17日付けで掲載されました。
(Nagaashi and Nakamura “High mobility of asteroid particles revealed by measured cohesive force of meteorite fragments”)
神戸大学のプレスリリース
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2023_03_22_03.html
東北大学のプレスリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/03/press20230322-04-meteorite.html