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アルマ望遠鏡による惑星誕生現場の大規模観測

5つの若い星の周囲にある原始惑星系円盤を観測し、およそ20種の分子の円盤内での分布を約15天文単位の解像度で描き出すアルマ望遠鏡の大規模観測計画「Molecules with ALMA at Planet-forming Scales(アルマ望遠鏡による惑星形成スケールでの分子研究:MAPS)」の成果が発表されました。

本計画の成果の1つとして、重水素を含む分子の分布を解明しました。重水素比は、地球の海水の起源を探る手掛かりと考えられていますが、本研究により、原始惑星系円盤中の低温領域と暖かな領域の両方において、重水素化をうながす反応が重要な役割を果たしていることがわかりました。

ALMAによるプレスリリース
https://alma-telescope.jp/news/press/maps-202109

図のキャプション:
アルマ望遠鏡で撮影した、若い星AS 209とHD 163296の周囲の原始惑星系円盤中の分子の分布。
Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Cataldi et al./Aikawa et al.