惑星観測(B03)
赤外線による若い惑星とハビタブル惑星の観測の新機軸
近年の系外惑星の研究の進展は目覚ましく、多数の系外惑星の発見ラッシュとその誕生現場である原始惑星系円盤の詳細も明らかになってきた。しかしながら、両者の研究対象の年齢の隔たりは大きく、多様な系外惑星の形成の謎に答えるためには、円盤から生まれたばかりの年齢1000万年以下の若い惑星を多数観測することが不可欠である。このような若い系外惑星は従来の可視光観測では検出が難しい。本研究では、観測好適地に位置する南アフリカ天文台の望遠鏡に赤外線分光観測装置を製作し、若い恒星まわりの初めての大規模惑星探索を行う。さらに、太陽近傍の赤色矮星まわりのハビタブル惑星も探索する。これらにより、惑星探索を中心としたアストロバイオロジーも展開する。
研究内容
- 南アフリカ望遠鏡用に新高精度赤外線分光器を開発・搭載
- 若い恒星と近傍赤色矮星の大規模探索を推進
- 若い惑星を多数検出し、系外惑星多様性の起源を解明
- 近傍ハビタブル惑星を検出し、次世代望遠鏡のベストターゲットを提供
- 惑星形成・惑星大気班を中心に他班と強く連携
メンバー (2020年7月時点)
研究代表者
研究分担者
- 小谷隆行 (アストロバイオロジーセンター)
- 永山貴宏 (鹿児島大学)
- 栗田光樹夫 (京都大学)
- 佐藤文衛 (東京工業大学)
連携研究者
- 博士研究員 John Livingston (東京大学)
- 博士研究員 高橋 葵 (アストロバイオロジーセンター)
- 博士研究員 浦郷 陸 (鹿児島大学)